■日記をついに久しぶりに書く
■MODってCDについて
主にここはこれが出来るまでの苦しみについて書く。
なんだろ、ムーアの法則にはいつか限界があるって話に近い。
録音技術の習得、訓練、研鑽などはこれを作る前段階では完全に限界だと思っていた。
そりゃそうだよね。だってメジャーで毎日録音してヒットソング作ってる人の仕事みて
真似したり学んでみても全く歯が立たないもんね。フツーに。
つまり俺個人の進歩のスピードが時代の進歩のスピードに勝てない。
昔はそうでもなかったんだけど、それはその時代の問題で当時の混迷していた
録音業界のある種のエアポケット的状況があってのことだったと思う。
こうなってきたら素直に俺がエンジニアリングに関わるって事自体が品質的に問題があるという
現実が見えてくるし、そうなると作家として活躍するしか道がなくなってしまったわけで。
勿論それゆえにライティング面で鍛えるとか考える時間が取れたこと自体はよかったんですけど・・・。
そうやって出来上がったものがRebootなわけですね。はい。
そこでもう一つの問題が出てくる。どう転んでもミキシングエンジニアってのは個性がある。
つまり俺じゃないと俺の音がでない、っていう。
いくら上手くても俺じゃないと俺の音ではない、とても良いけど違う何かになるわけです。
普通のアーティストなら最初から自分でやってないからいいけど俺たちの場合は珍しい事に
自前で始まったバンドであるわけで、その時の質感や音というのはやはり俺のミキシングの音。
そしてその頃に好きになった人にとってはやはりその音の延長でないと納得いかない気持ちはわかる。
質とかレベルの問題ではない、単純な好みの問題。
これは本当にもうどうしようもない。
じゃあスキルレベルとかどうでもいいじゃん、といってしまうのは簡単なんだけど
そうも言えなくて時代が進む限り水準に対して低すぎるのもまたダメで同じ結論にたどり着く。
つまり、このバンドの音を作る要素に俺のエンジニアリングというものがある以上
俺が上手くなるか、開き直って全く違うものにならない限り前には進めないのだ・・・と。
勿論違うものになるというのはひとまず許容しがたい。それは最初に決めた。
えっ、それを専門として仕事として成り立っている世界にまた本気で挑むの?
正気?それはもう自分の理想通りにできる人探したほうがよくない?
とは何度も思ったんだけど開き直ることにした。
やろう、と。
できるチャンスがあるくらいやれるだけの経験はつんできたはず・・・とか
助けてもらえそうだしやれる限りはやってみよう・・・とか。
そう思って作り始めてやってみた結果個人的には一定の手応えを感じています。
なんだ、まだまだ上手くなれるんだなあ、というか念じたら限界は超えられるというか(笑
いろいろ助けてくれた鯛の小骨君ととしさんとカヨコとはやぴーさんにはありがとうといいたい。
もう皆様の手に届き始めていると思いますが以上の話は特に気にせず素直にわーいって感じで
聞いていただけると嬉しいです。
■つまり一文にまとめると・・・
こんかいはきつかった。がんばった。でもおかげですごくつよくなったので次もいけそう!
というわけでMODよろしくお願いします。